[レポート]筋テストと触診(体幹編)

トレーナー&セラピストのためのハンズオンセミナー
筋テストと触診(体幹編)
日時:2012年12月22日,23日
会場:大阪社会体育専門学校(大阪市)
講師:佐藤博紀氏(ATC)

トレーナー&セラピストのためのハンズオンセミナー「筋テストと触診(体幹編)」を開催しました。今回のセミナーは、下肢編、上肢編に引き続きMuscle Activation Techniques(MAT)やApplied Kinesiologyで使われる各筋のテスト方法と触診方法を体幹を中心に学びました。

MATは神-筋バランスを評価し抑制されている筋肉本来の働きを取り戻していくテクニックで、従来の柔軟性向上の為のアプローチと大きく異なります。

かなり話はそれますが、夫婦やカップルにモノあるいはサービスを売るとき、財布の紐をどちらが握っているか見極めることは販売や営業の重要なスキルかと思います。女性が財布の紐を握っているにもかかわらず男性にアプローチしていても購入には繋がりません。この場合は女性にアプローチする必要があります。同じようにMATの概念においては財布の紐(抑制されている筋)がどの筋なのかをNPRテスト(Neuro-Proprioceptive Response test)などを用いて評価し抑制されている筋を見つけたら触診やアイソメトリック筋収縮にてアプローチしていきます。

従来の所謂ストレッチでは、伸びないからその部分を伸ばすということが当然のアプローチであるためパラダイムシフトが必要になります。MATのコンセプトでアプローチするためには、可動域を制限している”動き”に関与している筋が何かを認識するためにハイレベルな機能解剖学の知識が必要になります。

参加者の方から「学生時代、機能解剖学を勉強するのは大変でしたが、今こうしてテクニックを学ぶ過程で解剖学の本を見るとすごく楽しいです」という声がありました。基礎を積み上げることもすごく大事だと思いますがこのように実践から基礎が必要になると楽しさや意欲も増すということを再認識しました。

MATは日本ではまだあまり認知されていませんが、筋の本来の働きを取り戻すという点ではカラダのケアに関わるスペシャリトだけでなくストレングスコーチなどパフォーマンスを向上させるスペシャリストにもかなり使えるコンセプトだと思います。次回は2月頃、頭頸部編を予定しています。

[参加者の声]
◯受講してから約3週間、主に中枢神経疾患の患者様に施行しました。上下肢よりも体幹のほうが効果が見られやすいように感じます。今まで弱いと思っていた筋が意外と強かったり、他の筋に弱さが見つけられたりと新しい発見が多くあります。また、筋個別でテストはしていきますがエリアで見ていくと整理しやすく、身体の繋がりがわかりやすくなったと思います。
◯逆流性食道炎を持つクライアントに、今回のMATのアプローチと、併せて紹介して頂いた内臓マニュピュレーションを実施したところ、アライメントの変化が大きく現れました。コアと四肢の繋がり、呼吸の変化、内臓の温かい感覚をクライアントの方は今までに無い気付きを感じて頂きました。触診の精度やベクトルの掛け方などまだまだ反復して覚えていく必要はありますが、ヒロさんのセミナーに参加する度に新たな知識や身体の気付きが出て来るのが楽しいです!
◯下肢編、上肢編に続き、今回の体幹編と受講させて頂きました。ヒロ先生の理論と実技はどれも一級品で素晴らしいセミナーでした。ヒロ先生はこれから日本のトレーナー界、手技療法界を牽引して行く逸材だと確信しました。また機会がありましたら参加させて頂きたいと思います。ありがとうございました。
◯普段学校では学べないような深い内容を実技中心にできたのですごく充実した内容でした!時間もあっという間に過ぎてしまう内容で将来のためになりそうでした。また機会があれば参加したいです!
◯体幹へのアプローチに加え、四肢と体幹の関係・評価としてのMAT・内臓と体幹群の関係性など多くのことを学ぶことができ、大変勉強になりました。ありがとうございました。
◯体幹と内臓や四肢との関係については、全ての身体に携わる人にとっては必須の概念だが、それを意識している人はどれだけいるだろうか。今回のヒロさんのセミナーではそういった部分の話も聞くことができ、大変良かった!!
◯また新しい考え方を学ぶ事ができました。

>>参加者のレポート(ブログ)

参加者:大阪5名、愛知2名、東京2名、新潟1名、兵庫1名、徳島1名、福岡1名、山口1名、アメリカ1名

講師プロフィール
hirokisato

さとう・ひろき
NATA-BOC公認アスレティックトレーナー、RISI公認ロルファー、MAT公認スペシャリスト、NASM-PES(パフォーマンス・エンハンスメント・スペシャリスト)。オレゴン州立大学、インディアナ州立大学大学院卒。MLBでインターンなどを行った後、NFL ヒューストン・テキサンズ、NFLEアムステルダム・アドミラルズでアスレティックトレーナーとして働く。現在は大阪市西区の靱公園近くにセッションルームH.S.R.を開設しロルフィングを提供している。


2012-12-22 | Posted in セミナーレポートComments Closed 

関連記事